淋菌感染症(淋病)

淋菌性尿道炎 

淋菌という細菌が性行為や性行為類似行為(オーラルセックスなど)によって陰茎の尿道に感染したものです。症状は感染してから大体27日の潜伏期の後、排尿時の痛みが生じて尿道から膿が出るようになります。放っておくと前立腺炎を起こして治りが悪くなったり、陰嚢が腫れる精巣上体炎を引き起こしたりします。近年は薬剤耐性淋菌という抗菌薬に耐性の淋菌が増加し、次第に治療が困難になってきています。

淋菌性咽頭炎

淋菌は性行為類似行為(オーラルセックスなど)によって尿道などから咽頭に感染することもあり注意が必要です。

クラミジアトラコマチス感染症

クラミジア性尿道炎

クラミジアトラコマチスという病原体が尿道に感染したものです。 感染してから大体7日から21日(1週間から3週間程度)たってから尿道に不快感が生じたり排尿痛が生じたりします。尿道から膿が出ることもありますが、淋菌性尿道炎の場合のように濃い膿では無く、透明やわずかに濁ったものが少量出ることが多いようです。一般的に言って淋病の場合より症状が軽いのが特徴です。やはり放っておくと前立腺炎や精巣上体炎を引き起こしたりします。また、女性では膣の奥にある子宮頸管という部位に感染し、次第に子宮内膜や卵管、卵巣などが侵されて腹膜炎を起こしたり、不妊症になったりすることがありますので、パートナーなど他の人にうつしてしまわないうちに早めの検査、治療が大切です。

その他の細菌などによる非淋菌性尿道炎もあります。

単純ヘルペスウイルス感染症

性器ヘルペス(陰部単純疱疹)

単純ヘルペスウイルス(HSV)が感染し、23日から1週間ぐらいの後、陰部の皮膚が赤く腫れ、次第に水庖(水いぼ)が生じて痛がゆさを感じたりします。その後、水庖が潰れて、かさぶたなって治っていくことが多いのですが、再発を繰り返すことも多いのが特徴です。抗ウイルス剤などで治療します。

ヒト乳頭腫ウイルス感染症

尖圭コンジローマ

ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)によって引き起こされる病気です。感染後1〜3ヶ月程度の潜伏期の後、感染部位(陰部)に鶏の鶏冠(とさか)のような疣贅(いぼ)が多発してきます。ふつう痛みやかゆみが無いために気づくのが遅くなったり、知らないうちに他人にうつしてしまう可能性もあります。放っておくと次第に増えてきて、場合によっては、いぼがくずれてその部分に細菌などの二次感染を起こしてしまうこともあります。早期のうちは普通のいぼの治療と同じように液体窒素を綿棒などにつけたもので凍結凝固療法が出来ることが多いのですが、あまり増加してしまった場合には尖圭コンジローマ切除術が必要な場合もあります。

  解説しています内容などはごく一般的な症状、経過および合併症の一例を述べています
ので、個々の症例においては必ずしもこれらの記述どおりでは無いことがあります。

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